平成28年第3回定例会 一般質問

2016 11月 16th, 01:55 pm

教育委員会主催 なわとび大会の現状と課題について

質問①

先の10月8日土曜日に第二総合運動場大体育室で行われました平成28年度「なわとび大会」は任意参加にもかかわらず、8校537名の児童が参加し、大変な盛り上がりを見せました。

「なわとび大会」は、「8の字とび」と「みんなでジャンプ」の2種類を競い、低学年の部と高学年の部に分かれ、各校それぞれのチームが時間内に何回跳べるかを競う団体競技であります。

私も毎年「なわとび大会」を見学しており、それぞれのチームが練習を重ねてきた結果を存分に発揮するべく真剣に取り組んでいる姿は、運動会とは違った緊張感を肌で感じることができます。

運動会といえば今年度より箕面市内の小学校では、全国で事故が相次いできたことから、恒例となっていた六年生による組み体操の実施を取りやめ、演目の変更を行いました。

組み体操の教育的効果として考えられるのは、①児童が協力して演技を完成することにより信頼関係が生まれる。②更にそこへ教員の指導が加わることにより児童と教員の信頼関係がより強固なものになる。③学年で取り組むことにより、学年への所属感・連帯感を深められ、人間関係の構築につながる。④演技が完成した時の喜びを学年で共有することにより、学年に一体感が生まれる。などが挙げられます。

このように教育的効果が大きい組み体操ではありますが、児童たちの安全性を重視し、実施を見送った経緯について否定するものではありません。

そこで「なわとび大会」に話は戻りますが、「なわとび大会」と組み体操の共通点について考えると、①集団で行い互いの協力が必要である。②教員の適切な指導が必要である。③学年(チーム)で取り組む。④学年(チーム)で目標を掲げてそれを目指して練習を重ねる。などを挙げることができます。

偶然にも、今年度より実施を取りやめた組み体操と「なわとび体操」には共通するところが多く、教育的効果も同等のものが得られると考えられます。

そこで1点目の質問でございます。この「なわとび大会」の趣旨をご答弁いただきたくお願い致します。

答弁①

「なわとび大会」の趣旨について、ご答弁いたします。

本市の「なわとび大会」は、平成16年に「第37回市民スポーツカーニバル・ふれあいフェスティバル」のプログラムの中で、「ながなわ大会」という名称で小学生対象の取組を行ったことを機に始まったものです。

趣旨としましては、なわとびを通して、楽しく運動に親しみ、仲間とともに記録に挑戦することにより、体力・運動能力を高め、集団づくりに役立てることとしており、大変教育的効果の高い取組であると認識しています。

 

質問②

有難うございました。本年度も「なわとび大会」を見学させていただき、児童たちは本番前から真剣な表情で、この大会に対する意気込みを空気で感じることができました。

また、自分たちが掲げた目標以上の結果が出たチームにおいては、喜びを分かち合い、自信に満ち溢れた顔をしておりました。そしてその自信が将来にわたって挑戦する心を支える柱となることを確信いたしました。

逆に目標を達成できなかったチームにおいても、誰かを責めることなく、自分たちの結果としてしっかりと受け止め、涙をのんでいるその姿は、箕面の小学生として誇らしげなものでありました。

いずれにしても、この「なわとび大会」は児童たちの心に残る素晴らしい大会であることは間違いありません。

また、応援に来られている保護者においても、大会の結果にかかわらず温かい拍手を送り、子どもの成長を喜ぶと共に、感動して涙を流している方もいらっしゃいました。

そこで2点目の質問でございます。この大会に出場した児童、及び応援に来られた保護者の感想がどのようなものであったか教えて下さい。

答弁②

大会に出場した児童や保護者の感想について、ご答弁いたします。

子ども達の感想としては、「今まで練習成果が出てよかった。」「昨年度の記録を超えられてうれしかった。」「校内のなわとび大会も頑張りたい。」といったものや、「友達が『すごいね!』と言ってくれてうれしかった。その友達もなわとびの練習を始めてくれた。来年は絶対優勝したい。」といったものがありました。

また、保護者からは、「感動した。子どもの小学校での思い出に残るイベントだと思った。」「自分のチームが終わっても、他のチームを応援している姿がとってもよかった。」「本当に継続の大切さを子ども達から思い知らされました。」という熱心に取り組んだ子ども達にとって、うれしい感想がありました。中には、「まさか、1年生で、こんなにできるなんて・・・。感動して泣いてしまいました。」との声があり、低学年の保護者にとっては、一層感動が大きかったようです。

議員ご指摘のとおり、本年の「なわとび大会」も、子ども達、保護者とも大きな感動と喜びを感じることができる素晴らしい大会であったと実感しています。

 

質問③

有難うございました。そのように児童からもまた保護者からも支持されている「なわとび大会」でありますが、毎年体育の日を含む三連休中の一日を利用して開催されております。学校の休業日ということもあり、公式な学校行事ではなく児童の任意参加による大会であります。

そこで3点目の質問でございます。「なわとび大会」の参加者募集において、どのような手法で行われているのか教えて下さい。

答弁③

参加者募集の手法にについて答弁いたします。

この取組は、体育の日を含む三連休の一日を利用して開催していること、練習時間が運動会前の時期と重なることから、学校行事としての位置づけは行っておらず、児童の任意参加としていますので、募集要項を8月末に各学校に送付し、各学校で出場するチーム数を決め、9月中旬に教育委員会へ申し込むこととしています。

 

質問④

有難うございました。そのような手法で募集すると、大きな問題が発生すると考えられます。

つまり、大会が学校の休業日に行われることから、教員に参加を強制することができません。ゆえに教員も任意参加となり、参加を希望しない教員は当大会の案内すら行わないことがあると聞いております。

これにより例えば、3年1組には案内を行い「なわとび大会」に参加しているにもかかわらず、3年2組は「なわとび大会」の存在すら知らないという事態が発生しております。児童にとっても保護者にとってもよく分からない大会で、教育委員会が主催しているのもかかわらず、不公平感があるのではという声をたびたび聞くことがあります。

また、代休を設ける、平日に行うなどにより、公式な学校行事にすることも可能であると考えられますが、体育館の収容人数の問題、体育館までの移動手段の問題を考えると、安易に公式行事にすることはできないと考えます。

教育的効果が大きく、児童からも保護者からも大きな支持を得ている「なわとび大会」でありますが、誰もが納得して行われる大会にしていただきたいと強く願いところであります。

そこで最後の質問であります。そのような問題点を踏まえて、今後どのように募集・実施していくのかを教えて下さい。

答弁④

今後の「なわとび大会」の募集や実施について答弁いたします。

まず、募集・実施については、2点の課題があると考えています。

1つ目は、練習時期が、運動会の取組の時期と重なっていること。2つ目は募集期間が短いことです。

練習時期が運動会の取組と重なることについては、「なわとび大会」の開催時期を再検討する必要があると考えます。なわとびの取組をしていない小学校はなく、通常冬期を中心に取り組みますので、11月以降に実施することにより、参加数を増やすことが可能と考えます。

併せて、できるだけ早い時期に募集し、充分な取組の時間を確保できるように改善するとともに、児童全員にチラシを配布して「なわとび大会」の周知にも努めていきます。

また、現在も教員は、土曜日の大会に出務した際には、春休みや夏休みなど子ども達の長期休暇中に振り替え休日を取得できるようにしていますが、この活用をさらに積極的に周知し、チームを指導する教員の参加を促進して参ります。

なお、平成16年度に開催された第1回目の大会では、3校の参加であったのが、今年度は8校70チーム537名参加の大会に大きく広がってきました。今後とも、「なわとび大会」に出場したいという子どもの熱意や意欲を大切にしつつ、開催時期や参加募集、実施方法について教員等の意見を参考にしながら、積極的に取り組んでいきたいと考えます。

以上でございます。

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